第11章 合宿
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その日の夜。
訓練も終わり、合宿所はようやく静けさを取り戻していた。
けれどユカリの中は、まったく静まっていない。
(……無理だ)
廊下を歩きながら、ずっと同じ言葉が頭を回る。
爆豪の「本気で好きだ」
轟の「俺を見てほしい」
どっちも現実で、どっちも逃げられない記憶だった。
「ユカリ〜!」
その声に顔を上げる。
ねじれが、いつもの調子で手を振っていた。
「ねじれ……」
ユカリはそのまま吸い込まれるように彼女の部屋へ。
ドアが閉まった瞬間、力が抜けるように座り込む。
「どうしたの?顔真っ赤だよ〜」
ねじれが隣にしゃがむ。
ユカリはしばらく黙っていたあと、小さく言った。
「……聞いてほしいことがあって」
それから全部話した。
轟に突然キスされたこと。
爆豪に詰められて、またキスされたこと。
告白されたこと。
言い終わった瞬間、部屋が一瞬静かになる。
ねじれはぽかんとして、それから。
「えええええ〜〜〜!!?」
驚きの声を上げた。