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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第11章 合宿



その時。 

「おい先輩」

「包丁危なくないですか?」

左右から現れる影。

爆豪と轟。

また来た。

「大丈夫だよ?」

ユカリが笑う。

だが二人とも納得してない。

「貸せ」

爆豪が自然に包丁を取る。

「俺がやる」

轟も隣へ来る。

「じゃあ俺、野菜洗います」

「え、だめだめ!二人とも自分の班は!?」

すると遠くから切島の声。

「爆豪ー!お前またそっち行ってんのか!」

芦戸の笑い声。

「轟もー!愛が重い!」

A組大爆笑。

だが二人とも完全無視。

有加梨優先。

その様子を見ていたねじれがニヤニヤしていた。

「新婚さんみたーい!」

「ねじれ!?」

ユカリの顔が真っ赤になる。

だが。

その言葉に。

爆豪も轟も一瞬止まった。

「…………」

「…………」

想像した。

エプロン姿のユカリ。

一緒に料理。

味見し合う二人。

自分だけに向ける笑顔。

「……悪くねェ」

爆豪ぼそっ。

轟も静かに頷く。 

「むしろ理想です」

「勝手に想像しないで!?」

ユカリの心臓がもたない。

しかも。

料理中ですら二人は距離が近い。

「ユカリ先輩、玉ねぎ目痛くないですか」

「……だ、大丈夫!」

「こっち熱いから下がれ」

「だから大丈夫だってば……!」
 
過保護。

A組B組、もはや見慣れてきた。

「もう恋人」

「もう夫婦」

誰も異を唱えない。

そして。

完成したカレーを皆で食べ始める。

「いただきまーす!」

賑やかな食堂。

ユカリは、なぜかまた爆豪と轟に挟まれていた。

「先輩、その人参嫌いなら食う」

「え?」

「じゃがいも熱いので気をつけてください」

世話が細かい。

「二人とも過保護すぎるよ……」

すると向かいの上鳴がニヤニヤした。

「でもユカリ先輩、嬉しそうっすよね?」

「っ!!」

図星。

ユカリが固まる。

その瞬間。

爆豪と轟、同時に反応。

「……嬉しいのか」

「ユカリ先輩」

距離が近い。

「わぁぁぁ近い近い!!」

食堂中、また大爆笑。

夏の合宿初日は、夜までずっと賑やかだった。

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