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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第9章 学園祭



ライトが眩しい。

観客席は満員。

「すごい人……」

ユカリはステージ袖で震えていた。

すると隣から、そっと声が落ちる。

「緊張してますか」

轟だった。

「……してる」

「大丈夫です」

轟は静かに微笑む。

「先輩かわいいので」

「今言う!?」

心臓に悪い。

その直後。

『続いてのペアはこちらー!!』

歓声。

ステージへ出る。

ユカリと轟が並んだ瞬間、観客席がざわついた。

「うわぁぁ綺麗!!」

「お似合い……!」

「顔面偏差値どうなってんの!?」

ユカリは恥ずかしさで死にそうだった。

だが轟は落ち着いている。

というより。

ユカリしか見えていない。

司会がマイクを向けた。

「ではまず、お互いの好きなところをどうぞ!」

ユカリの肩が跳ねる。

(聞いてない!!)

だが轟は、少しも迷わなかった。

「ユカリ先輩は」

静かな声。

会場が自然と静まる。

「誰にでも優しいです」

ユカリが目を見開く。

「周りちゃんと見てて、困ってる人放っておけなくて」

轟の視線が真っ直ぐ向けられる。

「でも自分のことは後回しにするから、そこは心配になります」

優しい声だった。

「笑うとかわいいし、照れるともっとかわいい」

「〜〜〜っ!!」

観客席大騒ぎ。

「甘ぁぁぁ!!」

「ストレート!!」

轟は止まらない。

「一緒にいると落ち着くし」

「先輩の隣、好きです」

ユカリ、限界。

顔真っ赤。

司会すら「わぁ……」って顔してる。

そして次。

『続いて、爆豪ペアー!!』 

歓声がさらに大きくなる。

今度は爆豪と並ぶ。

爆豪は少し不機嫌そうだった。

理由。

さっきの轟のターンを全部見てたから。

「爆豪くん……?」

「……チッ」

だがマイクを向けられると、爆豪は真っ直ぐユカリを見る。

数秒。

沈黙。

会場が静まる。

そして。

「……先輩は」

低い声。

でも驚くほど優しかった。

「綺麗で、かわいくて、すげぇモテんのに」

ユカリの心臓が跳ねる。

「全然偉そうじゃねェ」

観客席が静かになる。


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