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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第9章 学園祭



「周り気遣って」 

「笑って」

「頑張りすぎる」

爆豪は少し眉を寄せた。

「だから放っとけねェ」

その言葉が、あまりにも本音だった。

「先輩いると」

爆豪が小さく息を吐く。

「……クソ調子狂う」

観客席ざわつく。

爆豪勝己が。

こんな顔をするなんて。

「でも」

爆豪はユカリから目を逸らさない。

「誰にも譲りたくねェ」

「っ」

「俺が一番にしたい」

会場爆発。

「きゃぁぁぁぁ!!」

「重い!!」

「でも最高!!」

ユカリはもう立ってるのがやっとだった。

涙出そうなくらい恥ずかしい。

でも。

嬉しい。

二人とも、本気なのが伝わるから。

その後も質問コーナーは大盛り上がりだった。

『相手の好きな仕草は?』

『一番ドキッとした瞬間は?』 

二人とも迷いなくユカリのことを語る。

・笑った顔 ・照れてる時 ・頼ってくれた時 ・名前呼ばれた時 ・熱で弱ってた時 ・猫耳姿

全部。

ユカリを見てきたから出る答えだった。

観客席ではA組もB組も大騒ぎ。 

「愛重っっ!!」 

「どっちもガチすぎる!」

「ユカリ先輩愛されすぎ!」

そして。

ついに結果発表。 

『今年のカップルコンテスト優勝は――』

ドラムロール。

『同率一位!!』

会場どよめく。

『爆豪勝己&ユカリペア!!』

『轟焦凍&ユカリペア!!』

「「「うわぁぁぁぁ!!!」」」

大歓声。

A組とB組総立ち。

ミリオは爆笑。

ねじれは拍手しまくってる。

ユカリは呆然だった。

「え……同票!?」

司会も興奮している。

『前代未聞です!!』

だが。

観客は納得していた。

どちらも本気だった。

どちらもユカリを大事にしていた。

だから選べなかった。

その時。

左右から手を取られる。

爆豪と轟だった。

「先輩」

「ユカリ先輩」

二人同時。

そして。

「好きだ」「好きです」

会場、悲鳴。

ユカリ、完全停止。

学園祭最後の夜は、誰もが忘れられないくらい熱かった。


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