第9章 学園祭
その一部始終を――
周囲のテーブルが全部見ていた。
ざわざわざわ。
「今の聞いた?」
「膝座れって言ったよな?」
「しかも二人とも」
「え、強すぎん?」
A組テーブル。
上鳴が爆笑していた。
「やっっっば!!!」
「公開イチャつきじゃん!!」
切島も笑いながら頷く。
「いやもうあれ告白だろ!」
「しかも両方本気なのが怖ぇ!」
その横で、 A組女子がきゃーきゃーしている。
「轟くんの“どっち選ぶんですか”やばかった!」
「爆豪も普通に優しいし!」
「ユカリ先輩あれ耐えれるのすごいよね……」
一方。
B組テーブル。
物間寧人が腕を組みながら呆れた顔をしていた。
「A組、恋愛脳しかいないのかい?」
「でも物間、めっちゃ見てたじゃん」
拳藤が即ツッコミ。
「うるさい!」
だが鉄哲は大笑いしていた。
「いやでも熱すぎだろ!!」
「ユカリ先輩モテすぎ!」
小森も頬を押さえる。
「少女漫画みたい……」
その頃。
別テーブルでは、女子客たちまで盛り上がっていた。
「ねぇあの猫耳先輩誰!?」
「かわいすぎるし愛されすぎじゃない!?」
「二人のイケメンに取り合いされてる……」
「学園祭レベルじゃないって!」
完全に公開イベント。
しかも。
問題の本人たちは。
「先輩、立てます?」
轟がしゃがみ込んだユカリへ手を伸ばしている。
「顔真っ赤じゃねェか」
爆豪も近い。
距離が近すぎる。
「ひ、1人で立てるから……!」
ユカリが涙目で叫ぶ。
その反応に。
A組、B組同時に悶える。
「かわいーーー!!」
「ユカリ先輩まで少女漫画ヒロイン!」
すると上鳴がニヤニヤしながら言った。
「なぁこれさ」
「?」
「カップルコンテスト優勝確定じゃね?」
「「「あ〜〜〜〜……」」」
全員納得。
圧倒的お似合い感。
しかも爆豪と轟、どっちもガチ。