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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第9章 学園祭



***

猫カフェ店内。

昼を過ぎても客足はまったく途切れず、教室はかなり賑わっていた。

「ご注文お決まりですか〜?」

ユカリは笑顔を作りながら、テーブルを回っていた。

だが。

問題の席がある。

教室の奥。

同じテーブルに座る爆豪、轟、そして完全に巻き込まれている出久。

あのテーブルだけ空気が濃い。

周囲の女子客がちらちら見ている。

「うわ、顔面強……」

「猫耳先輩と並ぶと絵面やばい」

「カップルコンテスト優勝候補じゃん」

そんな声が飛び交う中。

ユカリは覚悟を決めて、そのテーブルへ向かった。

「えっと……ご注文は?」

その瞬間。

三人が顔を上げる。

特に爆豪と轟。

ユカリを見た瞬間、視線が固定された。

「…………」

「…………」

出久は察する。

(あっ、また始まった)

ユカリは慣れない猫口調で頑張る。

「おすすめは肉球ラテにゃん……」

「っ」

出久が吹きそうになる。

かわいい。

破壊力が高すぎる。

一方、爆豪と轟は真顔だった。

だが耳だけ赤い。

「……ユカリ先輩」

轟が低く呟く。

「それ反則です」

「えぇ!?」

「かわいすぎる」

直球。

ユカリ、即赤面。

「も、もう注文取るよ!?」

逃げるようにメモを構える。 

すると爆豪が頬杖をついたまま言った。

「アイスコーヒー」

「俺も」

「ぼ、僕はカフェオレで!」

出久だけ通常運転。

ユカリはほっとしながら書き込む。

「じゃあ持ってくるね」

そう言って立ち去ろうとした瞬間。

ぐいっ。

「きゃっ」

腕を引かれた。

「え?」

見れば、爆豪がユカリの手首を軽く掴んでいた。 

「どこ行く」

「え、飲み物取りに……」

「後でいい」

「いやダメだよ!?」

すると今度は轟が静かに椅子を引く。

「ユカリ先輩」

「う、うん?」

「ここ座ってください」

ぽんぽん。

自分の膝を叩いた。

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