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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第8章 学園祭・前日談



***

その日。

1年B組でも、同じ話題で持ちきりだった。

「なぁ聞いたか!?」

教室へ勢いよく入ってきた 鉄哲徹鐵が机を叩く。

「A組の爆豪と轟、三年のユカリ先輩取り合ってるらしいぞ!!」

「またその話?」

呆れた声を出したのは 拳藤一佳。

だが周囲はかなり食いついていた。

「しかも学園祭のカップルコンテスト誘ってるんだって!」

「うわ、ガチじゃん」

「ユカリ先輩ってあの美人の先輩だろ?」

「強くて面倒見いい人!」

「あ〜分かる、めちゃくちゃ人気あるよな」

B組男子たちもざわつく。

すると教室後方から、ふんっと鼻を鳴らす声。

「くだらん」

腕を組んでいた 物間寧人 だった。 

「A組は本当に騒がしいねぇ」

「でも物間、お前ユカリ先輩好きそう」

「は!?」

鉄哲の一言で空気が止まる。

「ち、違う!!」

物間が珍しく動揺した。

「ただあの先輩は……その……」

言葉に詰まる。 

拳藤がニヤッと笑う。 

「へぇ?」

「……人を見る目がある」

「褒めてるじゃん」

「あと美人だし」

「結構好きじゃん」 

「違うと言ってるだろう!!」

顔が赤い。

教室が爆笑に包まれる。 

その時。

「でも、ユカリ先輩って優しいよな」

静かに口を開いたのは泡瀬洋雪。

「あ、この前助けてもらったって言ってたよな」

「そうなんだよ……!」

泡瀬がちょっと照れながら話し始める。

「3年生と合同訓練の時、俺テンパってたんだけど、“大丈夫、落ち着いて”って声かけてもらって……」

「あ〜それ惚れるやつ」

「しかも頭撫でてもらった……」

「はいアウトーーー!!!」

B組男子、大騒ぎ。

「何それ羨ましすぎんだろ!!」

「そりゃ爆豪も轟も落ちるわ!!」 

すると小森希乃子がくすくす笑う。

「でも分かる〜。ユカリ先輩って、なんか守ってあげたくなる可愛さあるよね」

「ある」

拳藤も頷いた。

「綺麗なのに親しみやすいし」

「しかも笑顔かわいい」

「あと天然っぽい時ある」 

「あ〜!」

盛り上がる女子陣。

一方男子陣は。  

「いいなぁ爆豪……」

「轟も強すぎる……」

「どっちも顔面良すぎるんだよ……」

半分嫉妬だった。

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