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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第24章 演劇祭 after story




ユカリの言葉を聞いた爆豪は、しばらく何も言わなかった。

ちゃんと考える。

逃げない。

向き合う。

その言葉だけで十分だった。

爆豪は元々、答えを急かしたいわけじゃない。

無理やり選ばせたいわけでもない。

ユカリが自分自身の意思で決めるなら。

それでいい。

だから。

珍しく何も言わなかった。

時計を見る。

もう遅い。門限も近い。

相澤に見つかったら面倒だ。

「じゃあな」

ユカリに短く告げて背を向ける。

一歩。

二歩。

歩き出したその時だった。


「爆豪くん!」


呼び止められて、爆豪が振り返る。

街灯の下。

ユカリが真っ直ぐこちらを見ている。

その目は迷っていない。

有加梨は少し息を吸った。

そして言う。


「待っててとは言えない」


爆豪は黙って聞く。


「でも」


ユカリは続ける。


「必ず答えを出すから……!」


強い目だった。

覚悟を決めた人間の目。

芯のある声。

逃げないと決めた人間の言葉。

その瞬間。

爆豪の胸に浮かんだのは。

体育祭でも。

合宿でも。

何度も見てきた顔だった。

誰かのために本気になれる。

自分の足で立つ。

真っ直ぐ前を向く。

そういう人間。

それがユカリ。


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