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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第24章 演劇祭 after story


 
***

打ち上げは大盛況のまま終わった。

最後まで笑い声が絶えず、

写真を撮ったり、

感想を言い合ったり、

ミッドナイトにからかわれたり。

演劇メンバー全員が、それぞれ達成感を抱えて講義室を後にした。

校舎を出る頃には、すっかり夜。

雄英高校の敷地は静かだった。

街灯だけが道を照らしている。

最初はみんな一緒だった。

前を歩くミリオとねじれ。

その少し後ろを環と出久。

ユカリと轟もその集団の中にいた。

「いや〜!本当に楽しかった!」

「ね〜!」

ミリオとねじれは最後まで元気だった。

出久も興奮が冷めないらしい。

「ティボルトとマキューシオのシーン、もう一回映像で見たいです……!」

「やめて」

環は本気でやめてほしかった。

そんな会話を聞きながら歩いていたはずなのに。

気付けば。

前方にミリオたちの姿がない。

ユカリは瞬きをする。

「あれ?」

周囲を見回すが、いない。

出久も。

環も。

ねじれも。

ミリオも。

誰もいないのだ。

「………」

隣にはちゃんと轟がいる。

「みんな先行ったのかな」

ユカリがぽつりと言う。

轟は少し前を見たまま答えた。 

「たぶん」

絶対違う。

たぶん全員気を利かせた。

ユカリもなんとなく察したけど、口には出さない。

夜風が吹く。

演劇の余韻がまだ残っていた。

しばらく沈黙が続く。

でも、不思議と気まずくはない。

「今日、すごかったね」

ユカリが先に口を開いた。

「……何がですか」

「全部」

ユカリが笑う。

「お客さんもすごかったし」

「みんなもすごかったし」

「轟くんも」

轟は少しだけ困った顔をした。

「俺は別に」

「別にじゃないよ」

ユカリは真っ直ぐ言った。

「ほんとにすごかった」

「ロミオだった」

その言葉に轟は黙る。

街灯の下。

二人の影が並ぶ。

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