第24章 演劇祭 after story
そして、部屋のあちこちで感想会が始まる。
「あのシーン好きだった!」
「わかる!」
「泣いた!」
「私も!」
賑やかな空気の中。
ミッドナイトがふと視線を向ける。
そこには。
ユカリと轟。
少し離れた場所でそれぞれ話している。
正確には、周囲が勝手に気にしている。
ミリオも。
ねじれも。
出久も。
環も。
みんなだ。
なぜなら、今日の舞台最大の話題がある。
祭壇のシーン。
あの場面。
ミッドナイトはニヤリと笑った。
「さて」
その声で全員が振り向く。
「今日のMVPを決めるなら誰かしらねぇ?」
ざわつく室内。
すると即座に手が挙がった。
「轟くん!」
ねじれだった。
「うん」
ミリオも頷いて言う。
「今日一番講堂を爆発させたの轟くんだと思う」
出久も苦笑する。
「僕もそう思います」
環も静かに頷いた。
「……否定できない」
ユカリだけが意味を察して赤くなる。
そして。
ミッドナイトは満足そうに笑った。
「でしょうね」
コップを揺らす。
「だってあの子」
楽しそうに言う。
「ようやく本気でロミオになれたもの」
その言葉に。
轟だけが静かに目を伏せた。