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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第23章 演劇祭




客席の最前列付近では、1年A組が集結していた。

「楽しみだね〜!」

芦戸が身を乗り出す。

「ユカリ先輩のジュリエット絶対可愛いよね!」

その言葉に麗日も頷く。

「うん!間違いない!」

八百万はパンフレットを読んでいる。

「配役も素晴らしいですわ」

一方。

爆豪は腕を組んで座っている。

無言。無表情。

だが、逃げなかった。

ちゃんと来ている。

切島がちらりと見る。

「爆豪」

「あ?」

「楽しみか?」

「殺すぞ」

いつもの返事で切島は安心する。

そして。

照明が落ちる。

客席のざわめきが静まる。

会場が暗くなる。

舞台袖。

キャストたちの表情が引き締まる。

出久が拳を握る。

環はまだ少し顔が青い。

ユカリは目を閉じる。

轟は静かに前を見る。

ミッドナイトが最後に言った。

「大丈夫」

全員を見る。

「ここまでやったんだから」

「思いっきり恋してきなさい」

一瞬の沈黙。

そして。

開演ベルが鳴る。

客席が静まり返る。

幕がゆっくりと上がっていく。


――雄英高校演劇祭。


――『ロミオとジュリエット』。


ついに開幕した。


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