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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第23章 演劇祭




芦戸が机を叩きまくる。

「待って待って待って!それ毎日やってんの!?」

「たぶん」

「たぶんじゃないよ!!」

麗日まで赤くなる。

「ロミジュリってそんなことするんや……」

そしてその会話を聞いているのは他にも。

教室後方に座る爆豪だ。

静か。

静かすぎて逆に怖い。

瀬呂が小声で言う。 

「なあ、あれやばくね?」

切島も小さく頷く。

「やばいな」

だが、本人は何も言わない。

轟は周囲を気にせず続ける。

「ミッドナイト先生が恋人を見ろって」

「轟それちゃんとやってんの!?」

「やってる」

「うわぁぁぁぁ!!!」

教室が爆発する。

女子たちのほとんどが顔を覆う。

八百万は興味深そうだ。

「なるほど……感情表現の訓練ですのね」

「いや冷静すぎん!?」

思わず麗日のツッコミが入る。

すると轟は本気で不思議そうな顔をした。

「そんなに変か?」

「変だよ!!!」

クラス全員の声が重なる。

その瞬間。

ガタン!

椅子が動く音。

爆豪が立ち上がる。

そして。

「……演劇だろ」

「ならちゃんとやれ」

それだけ言って教室を出ていく。

しばらく誰も喋れなかった。

やがて上鳴がおそるおそる言う。

「な、なあ今の……?」

切島が苦笑しながら答える。

「ああ、爆豪怒ってたな」

轟だけが首を傾げる。

「?」

本気で分かっていなかった。




そして。

廊下を一人で歩く爆豪。

「……チッ」

自分でも認めたくなかった。

ただ、頭の中に浮かぶのだ。

『毎回見つめ合う稽古』

という言葉が、やけに鮮明に。


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