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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第23章 演劇祭




演劇稽古2日目。

場所は昨日と同じ特別講義室。

しかし――

教室に入った瞬間、全員が察した。

今日は昨日より危険だ、と。

なぜなら。

教壇の前に立つミッドナイトの目が輝いていたからである。

「みんな!」

バンッ!

机を叩く。

「昨日は素晴らしかったわ!」

拍手までしている。

「特にロミオとジュリエット!」

轟とユカリを指差す。

「感情の種は見えた!今日はそこを育てます!」

そして稽古開始。

今日は読み合わせ。

キャストたちは円になって座り、それぞれ台本を開く。

「じゃあ最初の舞踏会のシーンから!」

ミッドナイトが指示を出す。

ロミオがジュリエットと出会う有名な場面だ。

轟とユカリが立つ。

台本を持ちながら向かい合う。

出久は親友役として少し離れた位置。

環は腕を組んで見ていた。

「では始めて!」

ミッドナイトが手を叩く。

轟が台詞を読む。

「あなたは聖なる巡礼者のようだ」

読み方は落ち着いている。

しかし真面目。

真面目すぎる。

ミッドナイトが即座に止める。

「ストップ!」

全員びくっとする。

「轟くん!」

「はい」

「それだと国語の教科書よ!」

「そうですか」

「恋に落ちなさい!」

「今ですか」

「今よ!」

真顔の轟。

真顔のミッドナイト。

どちらも本気だった。

しばらく沈黙する。

そして。

「難しいですね」

轟が正直に言う。

「舞踏会で初めて会ったばかりですし」

「だから恋なのよ!」

ミッドナイトが叫ぶ。

「理屈じゃないの!説明できないの!でも好き!それがロミオ!」

出久が必死にメモを取る。

『理屈ではない』

『説明できない』

『でも好き』

それを見ている環がぽつりと言う。

「緑谷くんまた増えてる……」

キャラクター分析ノートがまた厚くなっている。

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