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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第23章 演劇祭



1年A組の教室。

さっきまでのざわつきは、放送終了と同時に“別の騒がしさ”へ変わっていた。

机の上には配られたばかりの投票用紙。

すでに数人がペンを走らせている。

「ジュリエットがユカリ先輩以外とかありえんよね!うん!」

麗日お茶子が真剣な顔で即決している。

迷いがない。一切ない。

その隣で芦戸三奈がペンをくるくる回しながら言う。

「ロミオはさ〜、やっぱ王子様じゃん?だから轟でしょ!」

「……俺か?」

突然の推薦に轟が少し目を見開く。

完全に想定外。

芦戸はにやっと笑う。

「うん、顔面王子枠!それしかない!」

「またかよ!これだから顔面強者は嫌いなんだよぉおぉ!!」

机に突っ伏す峰田。

「世の中顔かよ!!また顔かよ!!公平性どこいった!!」

叫びながらも、ちゃんと投票用紙は握っているのが悲しい。

一方で教室の空気はどんどん熱を帯びていく。

「でもさ、問題はさ」

誰かが言った。

「ロミジュリの“関係性”だよね!」

その瞬間。

教室の一部が一瞬だけ静かになる。

そして誰かがぽつり。

「……絶対荒れるやつじゃん」

その言葉に、全員が妙に納得してしまった。

峰田は机をばんばん叩く。 

「もうやだこのクラス!!恋愛舞台とか一番やばいやつだろ!!」

しかし誰も止めない。むしろ楽しんでいる。

そして机の上の投票用紙にはすでに。

それぞれの思惑と期待がしっかりと書き込まれていく。


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