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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第23章 演劇祭




3年A組の教室でも騒ぎは同じだった。

「ユカリ!ジュリエットやって!」

「絶対見たい!」

「投票するから!」

「えぇ!?む、無理無理……!」

ユカリは顔を赤くしながら両手を振る。

しかし根津の放送はまだ終わっていなかった。

『もちろん、主役だけではありません』

再び校内が静まる。

『放送後、全生徒に投票用紙を配布します』

『ロミオ役、ジュリエット役、その他主要キャスト役にふさわしいと思う人物の名前を記入してください』

『投票結果によって配役を決定します』

その言葉に教室中の空気が一変した。

さっきまで騒いでいた生徒たちが、急に現実を突きつけられる。

つまり。

人気。実力。信頼。

すべてが数字になる。

『なお』

根津が楽しそうに続ける。

『今年は例年以上に投票数が集中すると予想されています』

『誰がロミオに選ばれるのか』

『誰がジュリエットに選ばれるのか』

『私もとても楽しみにしていますよ』

嫌な予感しかしない。

そんな顔をする生徒も少なくなかった。

『それでは皆さん。悔いのない一票を』

ブツッ。

放送が終わる。

次の瞬間。

校内のあちこちで再び大騒ぎが始まった。

誰に投票するのか。

誰が選ばれるのか。

そして――誰がロミオとジュリエットになるのか。

まだ誰も知らない。

だが、その運命を決める投票が、もうすぐ始まろうとしていた。

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