• テキストサイズ

【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第22章 お見舞い



***

その頃の3年A組。

教室ではそれぞれが談笑していた。

窓際ではユカリとねじれが話している。

そんな平和な空間に――

教室の扉がそーっと開いた。

ほんの数センチ。

そこから顔だけ覗く人影。

左右確認。

もう一度左右確認。

さらに廊下の奥まで確認。

完全に不審者。

「あ」

ユカリが気付く。

「ミリオ?」

ミリオだった。

だが、様子がおかしい。

怪しすぎる。

教室の生徒たちもざわつく。

「通形何してるんだ……?」

「敵襲か?」

「いや本人が不審者なんだけど」

ようやく入室したミリオは、それでも何度も廊下を振り返っている。

その様子を見ていた環がため息をついた。

「……ミリオ。そんなに警戒しなくても3年教室にはいないから」

ミリオは即反論する。

「いやわっかんないよ!?ユカリがいるからね!?」

真顔。

環は一瞬考える。

そして。

「……それはそう」

納得した。

ユカリ本人は「なんで?」という顔をしている。

ねじれが楽しそうに笑う。

「あ〜!わかった!爆豪くんに警戒してるんでしょ!昨日大変だったもんね〜!」

その瞬間。

ミリオが遠い目になった。

「ユカリ聞いてよ……俺ただちょっと盗み聞きしてただけなのに……」

「ちょっとじゃない」

環が即座に訂正する。

「あれは完全に盗み聞き」

「うっ」

ミリオにクリティカルヒット。

ねじれは笑いが止まらない。

「爆豪くん怒ってたねぇ〜!」

「怒ってたどころじゃないよ!」

ミリオが机に突っ伏す。

「首根っこ掴まれて連行されたんだから!しかも環まで巻き添え!」

「俺は自分で歩いた……」

環がぼそっと言う。

「ミリオが逃げようとしたから捕まった」

「だって怖かったんだもん!!」

3年生たちも笑い始める。

もうすっかり有名になっている。

ユカリは申し訳なさそうに苦笑した。

「ご、ごめんね?」

「なんでユカリが謝るの!?」

ミリオは即座に否定する。

そして腕を組んだ。

「悪いのは全部爆豪くん!」

「盗み聞きしたのはミリオ」

「環!?」

「事実」

再びクリティカルが入って、教室が笑いに包まれる。


/ 252ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp