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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第22章 お見舞い




***

自室。

ユカリは布団に埋まっていた。

顔が熱い。

たぶん風邪だけじゃない。

さっきの。

思い出しただけで無理。

『もう行っちゃうの……?』

なんであんなこと言ったの自分。

しかも。

ねじれたち絶対爆豪くんに言った。

終わった。

ユカリは布団をさらに引き上げる。

「もぉ〜……」

でも。

爆豪はなかなか部屋に来ない。

リビングからは少し物音が聞こえる。

鍋の音。食器の音。

きっと。

うどん作ってくれてる。

ユカリはぼんやり考える。

爆豪くん、料理ほんと上手なんだろうな。

なんであんな何でも出来るんだろう。

その時。

コンコン。

ノックの音。

ユカリはびくっとする。

そしてすぐ。

「入んぞ」

爆豪の声。

早い。早すぎる。

心の準備ゼロ。

ユカリは慌てて布団を頭までかぶった。

完全防御。

ガチャ。

扉が開く。

爆豪はお盆を持っていた。

湯気の立つうどん。

水。薬。完璧。

だが。

ベッドを見る。

布団の塊。 

爆豪、沈黙。

「……何してんだテメェ」

もぞ。

布団の中から小さい声。

「……無理」

「何がだ」

「恥ずかしい……」

爆豪、数秒停止。

そして昼の件を思い出す。

『もう行っちゃうの……?』

爆豪の耳がまた赤くなる。

「…………」

部屋が静かになる。

お互い恥ずかしいのだ。

地獄。

しばらくして爆豪が低く言う。

「……別に、熱あんなら普通だろ」

ぶっきらぼう。

でも。

フォローしてくれてる。

ユカリはそろっと布団から目だけ出した。

爆豪と目が合う。

数秒。

沈黙。

先に視線を逸らしたのは爆豪だった。

「……うどん伸びる」

その声が少しだけ優しくて。

ユカリは小さく笑った。


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