第22章 お見舞い
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3年A組寮。
玄関を抜け、談話室へ向かったミリオたちは、すぐに人影を見つけた。
キッチンのシンク前。
そこにいたのはユカリ。
食器を洗っている。
ミリオが指差して声を上げる。
「ユカリ発見!」
ユカリが振り向く。
「あ、お帰りみんな」
その顔色は昼よりだいぶいい。
でもまだ少しだけ赤い。
ねじれが心配そうに近寄る。
「もう起きて大丈夫なの?」
環も静かに言う。
「……無理するな」
ユカリは苦笑した。
「熱は下がったから、とりあえずは大丈夫」
いつもの柔らかい笑顔。
ミリオは安心したように息を吐く。
「よかったぁ〜」
でも、すぐに目を細める。
「あれ?その食器……」
シンクにあるのは昼に使ったお粥の器。
そして見覚えのある鍋。
ミリオ、にやぁ。
「爆豪くんの手料理セットだ」
「違うから!!」
顔がちょっと赤い。
「え〜?でも昼休みに爆豪くん来てくれたんでしょ?」
「しかもお粥作ってくれて〜夜もうどん作りに来るって〜」
ユカリ、完全停止。
「……え?」
みんなが知っていることに驚くユカリ。
だが、ねじれは爆弾を追加する。
「しかもユカリの好きな味まで天喰くんに聞いてたの〜!」
環は静かに目を閉じる。
ユカリは数秒固まった後、みるみる顔が赤くなる。
「え、えっ、ちょ……」
熱じゃない赤さ。
ミリオは爆笑寸前。
「いやぁ恋っていいよね!!」
「っ、ミリオうるさい!」
ユカリは慌てて顔を隠す。
でも、その口元は少しだけ緩んでいた。
その時。
ピンポーン。
寮のインターホン。
全員。
静止。
ねじれの顔がパァッと明るくなる。
「来たんじゃない!?」