第22章 お見舞い
ミリオが笑いながら聞く。
「爆豪くん心配?」
「うるせぇ!!」
即答。
明らかに機嫌が悪い。
その様子を見た環は静かに思う。
(……わかりやすい)
すると、後ろから慌てた声が。
「かっちゃん待ってよー!」
出久が走ってくる。
そしてすぐに空気を察した。
「あ、あれ?今日ユカリ先輩は?」
数秒後、事情を聞いた出久。
「ええっ!?!?38度!?」
めちゃくちゃ動揺する。
「やっぱり空港ですよね!?あの日ほんとすごい雨でしたもんね!?!?」
爆豪が苛立ったように言う。
「んなもん分かってんなら止めろや!!」
「無茶だよかっちゃん!あの時のユカリ先輩止められる人いなかったって!!」
「……それはそう」
あの日一緒にいた環でさえ、同意する。
そんな中。
爆豪はふいっと顔を逸らした。
「……昼休み行く」
「え?」
「見舞い」
全員、一瞬静止。
ねじれとミリオがにやっと笑った。
「え〜?ほんとに〜?」
「爆豪くん優しい〜!」
「うるせェ!!」