第22章 お見舞い
寮の廊下を歩いていたねじれは、そのまま玄関へ向かう。
すると。
ちょうど外へ出てきた二人と鉢合わせた。
ミリオと環。
「おはよー!」
ミリオがいつもの元気さで手を上げる。
「……おはよう」
環は静かに会釈。
ミリオが周囲を見回した。
「あれ?ユカリは?」
「今日は休みだよ〜」
ミリオ、すぐに察した。
「もしかして熱ある?」
「そうなの〜」
ねじれが頷く。
「38度超えてた!」
「うわぁ……」
ミリオが顔をしかめる。
環は無言。
でも、心の中では完全に納得していた。
当たり前だ。
あんな大雨の中。
ずぶ濡れで。
しかも全力疾走。
風邪引かない方がおかしい。
環は少し眉を寄せる。
「……無茶しすぎ」
ぽつり。
ねじれは笑う。
「でもユカリ、絶対行きたかったんだろうねぇ」
その時。
1年A組棟の方向から人影。
制服。
鋭い目つき。
爆豪だ。
爆豪は3人を見る。
そしてユカリがいないことに気付いた。
「……ユカリは」
「それがね〜風邪で熱出しちゃったの!」
誰よりも先に、ねじれが答える。
その瞬間。
爆豪の顔が思いっきり険しくなる。
「はァ!?何やってんだあいつ!!」
「まあ原因ほぼ確実に空港だよね〜」
「………」
爆豪は舌打ちをする。
完全に心当たりがある。
あの雨。
しかもユカリの性格。
絶対無茶した。