第21章 転入生
モニタールーム。
ミリオが真剣な顔で呟く。
「緑谷くん……」
ねじれも笑っていない。
ユカリはモニターを見つめたまま動かない。
出久はボロボロだった。
戦闘能力では敵わない。
わかってる。
それでも諦めない。
目の前の相手が。
本当はまだヒーローを諦めてないと。
そう思ってしまったから。
凛は荒く息を吐く。
怒り。
苛立ち。
ぐちゃぐちゃの感情。
出久を睨みながら言う。
「勝手に決めつけんな」
「お前らみたいな、恵まれたやつに」
「俺の気持ちなんかわかるわけねぇだろ」
その言葉。
ほんの少しだけ。
痛みが滲んでいた。
そして再び。
二人がぶつかる。