第21章 転入生
その時。
モニターの一つで爆発音。
ドォン!!
全員視線を向ける。
そこには。
爆豪が誰かと衝突している映像。
「始まったねぇ……」
ミリオが笑う。
別モニターでは。
轟が水難ゾーンで冷静に救助を進めている。
さらに。
凛は単独で火災区画を制圧中。
相澤は腕を組みながら静かに見ていた。
「一年でここまで動けるのは上出来だ」
その声にはちゃんと評価が混じっている。
ユカリはモニターを見ながら、小さく笑った。
「みんな、頑張ってるなぁ」
その目は優しかった。
そして誰よりも。
三人のことをちゃんと見ていた。
***
USJ内部。
開始から数分。
最初の脱落者が出た。
瓦礫地帯。
「ぎゃあああああ!!」
爆発。
そして吹き飛ぶ紫色。
峰田実、終了。
その直後。
冷静なアナウンスがUSJ全体へ響く。
『峰田、脱落』
相澤の声。
各地にいるA組が反応する。
「はやっ!?」
「誰にやられた!?」
答えは爆豪。
モニターでは、爆豪が爆煙の中を進んでいた。
ポイント上昇。
100→180。
「うわぁ……」
モニタールームでミリオが苦笑する。
「容赦ないなぁ」
ユカリも思わず苦笑い。
「峰田くん可哀想……」
環はぼそっと。
「……相手が悪かった」
そこからは早かった。
まるで連鎖。
『瀬呂、脱落』
『青山、脱落』
『葉隠、脱落』
アナウンスが次々響く。
別モニター。
轟。
轟は水難ゾーンを完全支配していた。
氷で地形を制圧。
逃げ場を奪い。
的確にポイントを奪っていく。
しかも、ちゃんと救助対象は見捨てない。
冷静。合理的。
『耳郎、脱落』
『芦戸、脱落』
ポイント増加。