第21章 転入生
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同時刻。
寮の自室。
環は机に突っ伏しながらスマホを見ていた。
例のユカリグループLIME。
最近ずっと騒がしい。
もう慣れた。
慣れたけど。
今日の空気は少し違う。
【凛:明後日の特別実技。俺が1位になる】
【轟:俺も負けるつもりない】
【爆豪:上等だ】
バチバチ。
画面越しでも伝わる。
環は深いため息を吐いた。
「……嫌な予感しかしない」
特別実技。
環も1年生の時にやった。
USJ。
――ウソの災害や事故ルーム。
雄英名物の地獄訓練。
ソロ戦。
救助者を守りながら、生徒同士でポイントを奪い合う。
ポイントがゼロになれば脱落。
最後の一人になった者が勝者。
つまり。
クラスメイト全員が敵。
救助判断。
戦闘能力。
状況把握。
精神力。
全部が問われる。
しかも今回は。
爆豪。
轟。
凛。
個の力が突出しすぎてる三人がいる。
環は目を閉じた。
想像できる。
絶対派手になる。
爆豪は真正面からぶち抜く。
轟は冷静に盤面を支配する。
凛は相手に合わせて最適解を取る。
どれも厄介。
そして三人とも。
今かなり本気だ。
単なる授業じゃない。