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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第21章 転入生




たぶん。

ちゃんと話さなきゃいけない。

凛は本気だから。

だから自分も曖昧なままじゃだめだと思った。

ユカリが息を吸う。

「……凛、私――」

その瞬間。

「待って」

凛が止めた。

ユカリが目を丸くする。

凛は静かにユカリを見る。

真っ直ぐ。

「最終日」

「え?」

「実技訓練ある」

雄英最後の日。

特別実技。

アメリカへ戻る前の、凛の最後の授業。

凛は続けた。

「それまで待ってほしい」

静かな声だった。

ユカリは少し戸惑う。

「でも……」

「今聞いたら」

凛は少しだけ目を伏せた。

「多分、実技に集中できない」

珍しく。

弱音みたいな本音。

ユカリは目を瞬いた。

凛はいつも真っ直ぐで。

強くて。

自信ありげで。

だから。

そんなことを言うのが少し意外だった。

凛はぽつりと言う。

「最後くらい、ちゃんとかっこつけさせて」

その言葉に。

ユカリは思わず笑ってしまう。

「なにそれ」

「本気」

凛は真顔。

ユカリは困ったように笑いながら、小さく頷いた。

「……わかった。最終日まで待つ」

凛は少しだけ安心したように息を吐く。

夕日が差し込む廊下。

静かな空気。

その時。

凛がふと聞いた。

「ユカリ」

「ん?」


「俺のこと、ちゃんと考えてくれた?」


その問いに。

ユカリは少しだけ目を柔らかくした。

「……うん」

短い返事。

でも。

それだけで十分だった。

凛は小さく笑った。

ほんの少しだけ、優しい顔で。


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