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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第21章 転入生



翌朝。

登校中の道。

ユカリは少し眠そうに歩いていた。

「あふ………」

小さな欠伸。

そんな中。

少し先に見覚えのある後ろ姿を見つける。

「あ」

三人だ。

今日も何やら言い合っている。


「だからテメェ距離近ェんだよ」

「近くない」

「昨日も普通にユカリ先輩の髪触ってた」

「寝癖」

「理由になってねェ」


朝から騒がしい。

なのに不思議と、少し前までみたいなギスギス感は薄れていた。

もちろん張り合ってる。

バチバチしてる。

でも。

ちゃんと相手を認めてる空気がある。

ユカリは少し後ろからその背中を見ながら、ふふっと笑った。

――なんか。

仲良し、とは違うけど。

楽しそう。

その瞬間。

胸がちょっとだけ温かくなる。

最初は心配だった。

自分を理由に誰かが嫌な思いするのは嫌だったから。

でも。

今の三人は。

ちゃんと正面から向き合ってる。

だから嬉しかった。

ユカリはこっそりスマホを取り出す。

バレないように。

そっと。

カシャ。

三人の後ろ姿。

朝日。

言い合いながら歩く背中。

なんだか少しだけ青春っぽい。

「……ふふ」

思わず笑みが漏れる。

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