第21章 転入生
***
その夜。
環はベッドに沈み込んでいた。
「……疲れた」
最近ずっとこれ。
するとスマホが震える。
ブブッ。
画面表示。
【ユカリ】
――ではなく。
例のグループLIME。
環、嫌な予感しかしない。
恐る恐る開く。
すると。
【爆豪:おい半分野郎】
【轟:なんだ】
【爆豪:今日テメェ距離近かっただろ】
【轟:お前も】
いつもの。
環は閉じたくなる。
だが、今日は違った。
新しい通知。
【凛:なにこのグループ】
環、固まる。
【凛:ユカリ知ってんの?】
数秒後。
【爆豪:知らねェ】
【凛:最低】
【轟:最低だな】
【爆豪:うるせェ】
環、頭抱える。
――増えた。
ついに。
第四勢力、正式加入。
しかも。
凛は普通に馴染んでる。
さらに通知。
【凛:なんで俺入れた】
【爆豪:敵情視察】
【轟:俺も気になる】
【凛:気持ち悪い】
【爆豪:殺すぞ】
【轟:落ち着け】
環、本気で抜けたい。
すると。
凛が突然聞く。
【凛:環兄】
【環:……なに】
【凛:ユカリ、今日なんて言ってた】
環、嫌な予感。
【環:別に】
【爆豪:吐け】
【轟:教えてください】
こいつらスマホ越しでも圧がある。
環はため息を吐く。
【環:……“誰かについていくタイプじゃない”って】
既読。
爆速。
【轟:】
【爆豪:】
【凛:】
数秒後。
【爆豪:クソ先輩っぽい】
【轟:わかる】
【凛:確かに】
だが、次の瞬間。
【凛:でもユカリ、環兄には弱い】
環、停止。
【爆豪:あ?】
【轟:なんで】
【凛:昔からそう】
【凛:環兄が言うことはちゃんと聞く】
【爆豪:チッ】
【轟:……否定できない】
だから本当にやめてほしい。
さらに。
【轟:ユカリ先輩、爆豪の押しにも弱い】
【爆豪:てめェのしゅん顔にも弱ぇだろ】
【轟:しゅん顔?】
【爆豪:無自覚うぜェ】
【凛:ユカリ俺には甘い】
【爆豪:調子乗んな】
環はスマホを見ながら思う。
(……早く寝てくれ)