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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第21章 転入生




ユカリは続ける。

「それに」

「?」

「私は、“誰かについていく”っていうより」

少し照れくさそうに笑う。

「隣を歩きたいタイプかも」

静かな教室。

環はその言葉を聞いて、なんだかユカリらしいと思った。

誰かの後ろじゃない。

誰かに引っ張られるだけでもない。

ちゃんと自分で選んで。

自分で歩く。

そういう人。

だからみんな惹かれる。

環はふっと口元を緩めた。

「……爆豪と轟が聞いたら喜びそう」

「えっ、なんで!?」

「“ついていくタイプじゃない”って」

「うぅ……なんか恥ずかしい」

ユカリは顔を赤くする。

その様子を見ながら環は静かに思う。

――やっぱり。

ユカリは簡単に誰かのものになったりしない。

凛が来ても。

爆豪でも。

轟でも。

きっと同じ。

するとユカリが逆に聞いてきた。

「環は?」

「……なに」

「もし私がアメリカ行くって言ったらどうする?」

沈黙する環。

数秒。

それから。

「……空港までは送る」

ユカリが笑う。

「なにそれ」

「でも多分」

環は少しだけ困ったように目を伏せた。

「めちゃくちゃ寂しい」

その本音に。

ユカリは一瞬だけ目を丸くして。

それから優しく笑った。

「……そっか」

その空気は恋愛とは少し違う。

でも確かに。

誰より長い時間を積み重ねた二人だけのものだった。

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