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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第21章 転入生




―――

ある日の昼休み後。

珍しく静かな3年A組。

ねじれは委員会。

ミリオは先生に呼ばれて職員室。

教室に残っているのは数人だけだった。

窓際。

ユカリは次の授業の準備をしている。

その近くで。

環がぼんやり外を見ていた。

少し静かな空気。

環がぽつりと口を開く。

「……ユカリ」

「ん?」

「もし」

少しだけ迷う。

それでも聞いた。

「凛に惚れ直したら、本当にアメリカについていくつもり?」

静かな声。

ユカリの手が止まる。

数秒間、考えるように目を伏せて。

それから小さく笑った。

「どうだろ」

曖昧な返事。

環は視線を向ける。

ユカリは困ったように頬を掻いた。

「正直、まだ全然想像つかないんだよね」

「凛が帰ってきたのも急だったし」

「結婚の約束とか言われても覚えてないし……」

でも、その顔は真面目だった。

「ただ」

「?」

「凛が本気なのは伝わる」

静かな言葉。

環は少しだけ目を細める。

ユカリは窓の外を眺める。

「昔のこと、大事にしてくれてたんだなって思うし、わざわざ会いに来てくれたのも嬉しい」

「……うん」

「でもね」

ユカリは小さく笑った。

「“連れて帰る”って言われたからって、はい行きます、とはならないよ」

その言葉に。

環は少し安心したように息を吐く。

「……そう」

「だって私、今ここ好きだもん」

雄英。

3年A組。

友達。

後輩たち。

全部。 

大事。

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