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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第21章 転入生




凛が雄英に転入してきて数週間。

校内は未だにその話題で持ちきりだった。

だが。

肝心の状況は――硬直。

凛は相変わらず真っ直ぐユカリへ向かっていく。

爆豪も引かない。

轟も静かに距離を縮めている。

誰も譲らない。

そして。

ユカリはまだ、誰も選んでいない。

そんなある日の放課後。

3年A組。

「はぁ〜疲れたね〜!」

ねじれが大きく伸びをする。

ミリオは笑いながら荷物をまとめていた。

環はすでに帰宅モード。

その時、教室前の扉が開く。

ガラッ。

現れた瞬間。

教室がざわつく。

「また来た!」

「帰国子女くん!」

「顔がいい!!」

凛は周囲を気にしない。

真っ直ぐ教室の中を見る。

そして。

「ユカリ」

名前を呼ぶ。

ユカリが顔を上げた。

「環兄」

環も反応する。

「……なに」

凛は当然みたいに言った。

「一緒に帰ろ」

静止。 

「「「キャーーーーー!!!」」」

3年生、大興奮。 

「また来た!!」

「自然すぎる!!」

「しかも天喰くんも誘った!」

「囲い込み!?」

ユカリは苦笑しながら帰る準備を始める。

「凛、最近毎日来るね?」

「来る」

即答。

「なんでそんな即答なの……」

凛がユカリの机の横まで迎えに来る。

「一緒に帰りたいから」

ストレート。

周囲また爆発。 

女子たちが机を叩いてる。

環だけが死んだ目。

「……俺も?」

「環兄も」 

「なんで」

「昔は一緒だったし」

「今は別にいいだろ……」

凛は少し考える。

そして。

「ユカリと二人だと、爆豪と轟うるさいから」

「ははは!理由がリアルだね〜!」

ミリオとねじれは今日も楽しそう。

「天喰くん保護者だ〜!」

環は深いため息。

だが、結局断らない。

それを見てユカリが微笑んでいる。

ガラッ!!

勢いよく扉が開いた。

現れたのは爆豪と轟。

3年生。

「来たーーーーーー!!!」

完全に定期イベント。

爆豪は凛を見るなり顔をしかめた。

「またテメェか」

轟も静かに言う。

「毎日いるな」 

凛は平然としている。

「ユカリと帰る」

「は?聞いてねェ」

空気がバチバチしている。


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