第21章 転入生
凛は真顔で答える。
「事実」
「幼稚園だろうが!!」
爆豪の即ツッコミが入る。
凛が少しだけ首を傾げる。
「でも入った」
「言い方よ言い方ァ!!」
上鳴の腹はもう崩壊寸前。
轟も珍しく強めに言う。
「それ今言う必要あったか?」
「お前らが噛みつくから」
「反撃雑すぎンだろ!!」
それでも凛は気にすることなく淡々と続ける。
「あと一緒に昼寝もした」
「それ幼稚園!」
教室の誰かが指摘する。
「手も繋いだ」
「はいそれも幼稚園!!」
教室の誰かがまた指摘する。
「結婚の約束も――」
「それはもう聞いた!!!」
教室大合唱。
相澤は教壇で死んだ目をしている。
「……うるせぇ」
だが、A組は誰も止まらない。
爆豪が席から睨み上げる。
「クソガキが……!」
凛も静かに睨み返す。
「事実で怒るな」
「言い方があんだろうが!!」
轟も珍しく疲れた顔をしている。
「……朝から心臓に悪い」
すると。
凛がぽつり。
「でも」
「?」
「今のユカリ、昔より可愛い」
爆豪と轟。
同時に立ち上がる。
「殺す」「潰す」
「待ってぇぇぇぇ!!」
全力制止する出久。
その頃。
何も知らないユカリは3年A組で。
「なんか最近くしゃみ出るなぁ……」
とのんきだった。