• テキストサイズ

【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第21章 転入生



凛は静かに聞いていた。

「……なるほど」

そして視線を轟へ向ける。

「轟は?」

轟は少し考えた。

だが。

こちらも迷わない。

「一緒にいて安心する」

静かな声。

「ユカリ先輩、無理してないから」

「……」

「誰かの前で取り繕ってる感じがしねぇ」

轟は続ける。

「あと、すげぇ優しいのにちゃんと怒る」

A組が頷く。

わかる。

めちゃくちゃわかる。

「俺が変なこと言ったらちゃんと止めるし、危ないことしたら怒るし。でも見捨てない」

轟の目が少し柔らかくなる。

「だから好きになった」

ストレート。

出久が顔を覆う。

(轟くん今日も真っ直ぐ!!)

凛は二人を見た。

そして少しだけ納得したように目を伏せる。

「……そうか」

短く呟く。

その横顔を見て、切島が笑いながら聞いた。

「八神は?」

「え?」

「なんでユカリ先輩好きなんだよ!」

凛は少し黙った。

そのあと。

当たり前みたいに答える。


「あの頃、ずっと一緒にいてくれたから」


静か。

「気付いた時には好きだった。ユカリ、誰にでも態度変わんねぇし」 

「泣いてるやついたら放っとけないし、自分より他人優先するし。なのに変なとこ鈍い」
 
少しだけ口元が緩む。

「だから放っておけなかった」

その空気に芦戸が小声で叫ぶ。

「待って無理。全員重い……!!」

お茶子も頷く。 

「みんな本気や……」

すると爆豪が凛を見る。

「テメェ」

「あ?」

「連れて帰るとか勝手に決めんな」

凛も真っ直ぐ見返した。

「決めてない」

「?」

「選ぶのはユカリだから」

静かな声。

「俺は迎えに来ただけ」

空気が張る。

だが、その言葉に轟がぽつりと言った。

「……ならフェアか」

轟は真顔だった。

「ユカリ先輩が決めるなら、俺も文句ない。まあ負ける気もねぇが……」

爆豪もニヤッと笑う。

「当然だろ、俺が勝つ」

その瞬間、芦戸が頭を抱えた。

「なにこのイケメン会議!!」

上鳴も笑いながら崩れ落ちる。

「A組の恋愛濃度どうなってんだよ!!」


/ 252ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp