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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第21章 転入生



***

午後の授業。 

1年A組。

グラウンドβでは実技訓練が始まっていた。

担当は相澤。

「今日の訓練はペア戦だ。二人一組で行う」

その説明にA組はざわつく。

「状況対応力と連携を見る」

そして当然。

注目は転入初日の男へ集まっていた。

八神凛。

「どんくらい強ぇんだろ」

「アメリカ仕込みってやつ?」

上鳴たちも興味津々。

そんな中。

相澤が組み合わせを読み上げる。

「緑谷、八神」

「!」

出久が驚く。

凛は特に反応なし。

「よ、よろしく八神くん!」

「……よろしく」

淡々としている。

だが。

爆豪の機嫌が悪化した。

「チッ」

轟は静かに凛を見る。

出久は気付いてない。

そして訓練開始。

相手チームが突っ込んでくる。

その瞬間。

出久が驚いた。

「っ!?」

凛が。

合わせてくる。

呼吸。移動。視線。

全部。

まるで最初から打ち合わせしていたみたいに噛み合う。

「右」

凛の短い指示。

出久が反射的に動く。

その瞬間には、凛が逆側を制圧していた。

速い。

しかも無駄がない。

さらに。

出久が動きやすい位置へ自然に流れていく。

「すごい……!」

出久が思わず声を漏らす。

凛の個性。

それは。

“誰にでも合わせられる”能力。

相手の癖。動き。呼吸。思考。

それを瞬時に読み取り、最大限噛み合わせる。

単純だが、極めて厄介。

そして。

ヒーロー向きだった。

どんな個性とも連携可能。

どんな状況にも順応できる。

「……完成度高いな」

相澤が静かに見ている。



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