第21章 転入生
教室停止。
廊下停止。
数秒後。
「「「きゃーーーーーーー!!!」」」
大爆発。
黄色い悲鳴が上がる。
3年も1年も大騒ぎ。
ユカリは完全フリーズしている。
「えっ!?!?」
顔が一気に真っ赤になる。
「ちょ、え!? だ、誰っ!?」
混乱している。
凛は抱きしめたまま、ユカリを見下ろした。
「………俺のこと、覚えてねーの?」
その声に。
ユカリがぱちぱち瞬きをする。
黒髪。
鋭い目。
でも、どこか面影がある。
ゆっくり記憶を辿って。
「……もしかして」
「………」
「凛?」
その瞬間。
凛の口元がほんの少し緩んだ。
「正解」
周囲は驚きの声を上げる。
「「「えぇぇぇぇぇぇ!!!」」」
本当に知り合いだった。
しかも距離が近い。
ユカリを抱きしめたまま、凛は視線だけを横へ向けた。
「環兄も久しぶり」
さらっと言う。
教室がまたざわつく。
環は数秒固まっていた。
「……え、凛?」
珍しく本気で驚いている。
「なんで日本に」
「ユカリに会いに来た」
ざわつく周囲。
ユカリはまだ凛に抱きしめられている。
「え、ちょ、凛、離れて……!」
「やだ」
爆豪の顔が終わる。
轟も静かに圧を出し始める。
ねじれが目を輝かせた。
「なにこれなにこれ!? 新イベント!?」
ミリオは爆笑している。
「すごいことになってるね!?」
そして。
教室後方。
ユカリ×爆豪派。
ユカリ×轟派。
ユカリ×環派。
全員。
「「「新キャラ来たーーーー!!!」」」
心の中で大騒ぎだった。