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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第20章 保健室当番



ユカリは困惑する。

「えっ、ちょっと待って……」

上鳴が興奮したまま言う。

「先輩今日ずっとここいたんすか!?」

「う、うん……?」

「なんで言ってくれなかったんすか!!」

「いや内緒って……」

「内緒は無理!!」

峰田はまだユカリを拝んでいる。

「神……?」

「違うから!?」

すると、さらに後ろから女子たちの声。

「え、ユカリ先輩!?」

「かわい〜!!」

「白衣似合いすぎ!」

「待って写真撮りたい!」

保健室、もはやカオス。

そしてその中心。

ベッドに座ったままの爆豪。

めちゃくちゃ機嫌悪い。

なぜなら。

ユカリへ向く視線が多すぎる。

しかも。

廊下の奥から。

「なんだこの騒ぎ」

低い声。 

ざわつく生徒たちの向こうから現れたのは――  

轟焦凍。

次の瞬間、轟も止まった。

白衣姿のユカリを見て。

そして。
 
ざわざわと騒ぐ生徒たちを掻き分けて、轟が真っ直ぐ歩いてくる。

周囲が自然と道を開けた。

轟はそのまま、ユカリの目の前で止まる。

白衣姿のユカリを見つめる。

そして。

「……ユカリ先輩」

低く、少し掠れた声。

「今日ずっとここいたんですか」

「う、うん……」

「知らなかった」

「ごめんね?」

「……俺が最初に見たかったです」

周囲。

「「「「うわぁぁぁぁ!!!」」」」

女子たちが大興奮する中、ユカリも顔を真っ赤にする。

出久はもう頭抱えてる。 

「轟くん天然で火力高すぎる……!!」

その瞬間。

「何だこの騒ぎはァ!!」

さらに低い声。

現れたのは――相澤。

保健室前に集まった大量の生徒。

轟の前で真っ赤になってカルテを抱きしめるユカリ。

そして機嫌の悪そうな爆豪を見て、相澤は盛大にため息を吐いた。

「……だから言ったんだ」

相澤は片手で目元を押さえた。

保健室前には人、人、人。

完全に野次馬で溢れている。

「おいユカリ」

「は、はい」

「今日保健室に来た奴にちゃんと釘さしたのか?」

ユカリは慌てて頷く。

「ち、ちゃんと言いましたよ?“内緒ね”って。みんな約束守ってくれましたし……!」

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