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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第20章 保健室当番



***

静かな保健室。

午前の授業中だからか、人の気配も少ない。

窓の外から聞こえる授業の音だけが微かに響いていた。

そんな中。

ガラッ。

保健室の扉が開く。

「リカバリーガール、この前の委員会で纏めたプリントなんですけど――」

そこまで言って環が止まった。

「……ユカリ?」

白衣姿のユカリが振り返る。

「あ、環」

環は目を瞬かせた。 

「なんでいるの」

「今日は保健室当番なの」

「……ああ」

すぐ納得した。

今日、ユカリは朝から教室に来ていなかった。

ねじれもミリオも「休み?」と話していたが。

なるほど。

そういうことか。 

ユカリは苦笑する。

「相澤先生に、誰にも言うなって言われてて」

「……正しい判断だと思う」

環は保健室へ入りながら言う。

「絶対人来るから」

「もう、みんなそう言う」

「事実だから」

環はリカバリーガールの机へプリントを置き、そのまま委員会の資料を整理し始める。

保健委員として慣れた手つきだった。

ユカリも今日保健室に来た生徒のカルテを作って纏めている。

「……保健室当番は今日だけ?」

「うん。明日は授業出る」 

「そう」

しばらく静かな時間が流れる。

紙をめくる音。 

カルテに記入する音。 

静かな保健室。

穏やかな空気。

こうして二人でいる時間は昔から自然だった。


そんな中。

今度は勢いよく保健室の扉が開いた。

「失礼するわよ〜♡」

現れたのは――ミッドナイト。

「あら?」

保健室へ入った瞬間、ミッドナイトの目が細くなる。

白衣姿のユカリ。

そしてその隣には環。

近い距離。

穏やかな空気。

自然すぎる二人。

ミッドナイト、数秒停止。

(………………良)

教師として。

いや。恋愛観察者として。

非常に良い。

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