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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第19章 写真



ユカリはそのまま爆豪の机の前まで歩いてきて、向かいの席に横向きにちょこんと座った。

距離が近い二人。

出久はすぐに察する。

(あ、これ僕いたらダメな空気……?)

だが、逃げるにはもう遅い。

ユカリはにこっと笑った。

「爆豪くん」

「あ?」 

「私になにか隠してることある?」

爆豪、止まる。

数秒。

教室が静かになる。

出久も「え?」って顔。

爆豪は真顔のまま考えて。 

「今日も先輩クソ可愛い」

普通に言った。

出久、盛大に吹く。

「それ別に隠してることじゃないよね!?!?」

ユカリも完全にカウンターを食らう。

「はい!?」

顔が一気に赤くなるユカリ。

爆豪は普通に続ける。 

「ンだよ先輩が聞いたんだろ」

「いや今その話じゃなくて!」

「違うのかよ」

「違わないけど!!」

「違わねェのかよ」

出久はもう机に突っ伏してる。

(甘……!!!)

教室の空気が甘すぎる。

ユカリは顔を赤くしたまま咳払いした。

「……その、環から聞いたんだけど」

爆豪、無言。

「昔の写真、もらったって」 

さらに数秒。

そして爆豪は真顔で言った。

「もらってねェ」

「え?」

「環って誰だ。知らねェ」

「雑すぎるとぼけ方だねかっちゃん!?」

ユカリも呆れる。 

「いや絶対もらってるでしょ!」

「知らねェ」

「轟くんが言ってたんだから!」

「半分野郎の幻覚だろ」

「なんで!?」

爆豪はペンを回しながら平然としている。

だが。

机の横に置かれたスマホ。

そこには。

ロック画面いっぱいの“小学生ユカリ”。

出久、見えている。

(隠す気ある!?)

ユカリも気づいた。

「……爆豪くん」

「なんだ」

「その待ち受け」

爆豪、一瞬だけ固まる。

出久は肩を震わせながら笑いを堪えてる。

数秒後。

爆豪は舌打ちをして開き直る。

「可愛いから仕方ねェだろ」

「〜〜〜っ!!」

ユカリ、真っ赤。

出久はとうとう机に突っ伏した。

(なんなんだこの空間!!)

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