第18章 オールマイトの特別授業
オールマイトは腕を組む。
「これは難しい問題だね」
「だが大事なのは、“相手を見ること”だ」
「自分の気持ちだけで突き進まない」
「でも、怖がって何もしないのも違う」
爆豪は黙って聞いている。
「相手が安心して笑えているか」
「ちゃんと君を見ているか」
「言葉だけじゃなく、表情や態度を見るんだ」
教室が静かになる。
オールマイトは少し笑った。
「恋愛もコミュニケーションだからね!」
「一方通行では成り立たない!」
その時。
出久が小声でぽつり。
「……でもユカリ先輩、かっちゃんに押されても嫌そうじゃないよね」
「殺すぞデク」
「言うと思った!!」
教室にまた爆笑が起きる。
オールマイトはそんなA組を見ながら、どこか安心したように目を細めていた。
若さゆえの悩み。
不器用な感情。
でもそれをちゃんと考えられること自体が、彼らの成長なのだと感じていた。