第18章 オールマイトの特別授業
教室中がまだ笑いに包まれている中。
オールマイトはふと視線を横へ向けた。
「爆豪少年は何かあるかい?」
その瞬間。
爆豪勝己が露骨に嫌そうな顔をする。
「……ねぇ」
即答。
だが、ほんの一瞬だけ間があった。
オールマイトはそれを見逃さない。
「本当に?」
「…………」
教室もなんとなく静かになる。
爆豪は盛大に舌打ちした。
「チッ」
「……別に相談とかじゃねェけど」
「うん」
「相手が喜んでるかどうかわかんねェ時、押し引きの判断がつかねェ」
「うんユカリ先輩のことだね!!!!」
出久、またしても即レス。
「またかよ!!」
「分かりやすすぎる!!」
上鳴が机を叩いて笑う。
切島なんて涙まで出てる。
爆豪は顔をしかめる。
「うるせぇ!!!」
だが否定はしない。
そこがまた答えだった。
オールマイトはちょっと微笑ましい顔になる。
「なるほど……」
爆豪は不機嫌そうに続ける。
「嫌がってる感じはねェ。でも調子乗って嫌われんのはクソだろ」
教室が一瞬静かになる。
その言葉が思ったより真面目だったから。
出久も少し驚いた顔をした。
爆豪は視線を逸らしたまま続ける。
「だからどこまで行っていいか分かんねェ時がある」
「……そういう顔もするんだねぇ」
オールマイトがしみじみ言う。
「うるせェ」
耳が少し赤い。
女子たちがざわつく。
「え、待って」
「爆豪くんちゃんと相手の気持ち考えてる……」
「ギャップすご」
轟も静かに聞いていた。