第18章 オールマイトの特別授業
教室の後ろでは、ミリオとねじれが静かにユカリを見ていた。
環も、何も言わずに聞いていた。
オールマイトは少し考えてから答えた。
『……弱さになる時も、ある』
正直な答え。
ユカリは少しだけ目を伏せた。
だが、オールマイトは続けた。
『だが私は、“誰かを大事に思えること”そのものは、決して悪いことではないと思っている』
『守りたい人がいるから、限界を超えられることもある』
『誰かを失いたくないから、立ち上がれる時もある』
『それは君の優しさであり、強さだ』
ユカリは静かに聞いていた。
それから少しだけ笑って、
『……ならよかったです』
そう言った。
オールマイトは今でも覚えている。
あの時のユカリの顔。
きっとあの相談には、“誰か”がいたのだろう。
そして今。
1年A組の教室後方。
爆豪と轟が、それぞれ真剣な顔で授業を聞いている。
オールマイトは小さく笑った。
(青春だねぇ)