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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第15章 体育祭



応援をもらって“明らかに仕上がった顔”で戻っていった爆豪。

その直後、空気が一瞬ゆるむ。

その隙を突くように、1年A組の男子たちが一気にざわついた。

「ユカリ先輩!俺も応援ください!!」

「いや俺も!!」

「順番でしょ!!」

爆豪が即座に振り返る。

「調子のんな死ね!!」

ドンッ、と地面を蹴る音。

(物理的に)空気が引き締まる。

「うわっ!?」

「ちょ、爆豪落ち着け!!」

切島が間に入るが、もう遅い。

爆豪は容赦なく男子たちを視線で蹴散らしていく。

「お前ら全員走る準備しろ!!」

「応援ねだってんじゃねぇ!!」

「競技しろ!!」

男子たちが一斉に引き下がる。 

「はいすみませんでした!!」

「爆豪怖すぎ!!」

その一部始終を見ていた3年テント。

ねじれが、くすくす笑いながらユカリの肩を叩く。

「ねぇねぇ、ユカリ」

「なに?」

ユカリが振り向くと、ねじれは楽しそうに目を細める。

「愛されてるね!」

その一言。

一瞬、時間が止まる。

「えっ……」

ユカリはぱちぱちと瞬きをしてから、じわっと顔が赤くなる。

「いや……あの……」

否定しようとして、できない。

周囲の視線も全部自分に集まっている気がして、さらに恥ずかしくなる。

「い、いきなり何言い出すの……!」

小声で抗議するが、ねじれは悪びれない。

「だってほんとだもん〜!」

その横でミリオも笑う。

「いや〜、完全に人気者だねユカリ!」

環は遠い目。

「……騒がしい」

ユカリはもう誤魔化せなくなって、小さくため息をつく。

「もう……体育祭ってこういうのだっけ……?」

でも、その表情は困りながらも、どこか嬉しそうで。

グラウンドではまだ爆豪が男子を睨みつけている。

その中心で起きている全部を見て、実況の声だけがやたら楽しそうに響いていた。

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