第3章 3
キッチンでは、片付けの途中だった。
サンジは皿を洗いながら、奥に目をやる。
「……おいルフィ、それまだ食うのかよ」
テーブルには、さっきの残りをつつくルフィの姿。
サンジが呆れ気味に声をかける。
「うまいか?」
ルフィは即答で笑う。
「うめぇ!」
「だろうけどよ!」
サンジはため息をつきながらも、手は止めない。
(ほんと単純で助かるような、助からねぇような)
煙草の煙をゆっくり吐き出す。
その向こうでは、チョッパーとことみの笑い声がかすかに混ざっていた。
サンジは一瞬だけ視線をやって、また皿へ戻る。
「ったく、にぎやかな船だな」。