第3章 3
片付けがひと段落すると、サンジは手を軽く拭いてキッチンの外へ出た。
甲板では、チョッパーとことみが並んで座りながら、包帯をくるくると巻いている。
「そこはもう少しきつめにだな!」
「こうですか?」
「そうそう!上手いぞ!」
サンジは足を止めずに横を通り過ぎる。
「……ちゃんとやってんじゃねぇか」
小さく呟くだけで、声には出さない。
そのままキッチンに戻ると、コップをいくつか手に取った。
冷えた飲み物を手早く注いでいく。
「ほらよ」
キッチンから甲板へ軽く声を飛ばす。
チョッパーが先に気づく。
「おっ、サンジ!ありがとな!」
ことみも気づいて、少し慌てて手を拭く。
「あ、ありがとうございます!」
サンジは片手を軽く振るだけで返す。
「気にすんな」
そのまま別のコップを手に取り、少しだけ視線をずらす。
「ナミさーん、ロビンちゃーん」
甲板へ向かって声を飛ばす。
ナミが先に顔を出す。
「なに?」
「ほらよ」
グラスを受け取って、ナミは軽く笑う。
「気が利くじゃない」
少し遅れてロビンも来る。
「ありがとう」
サンジは軽くウインクしてみせる。
「レディの喉は常に潤ってねぇとな」