第3章 3
そこへ足音が近づく。
「なになに、なにを選んでやったって?」
ナミがひょいと顔を出す。
ことみは慌てて手を止める。
「あ、ナミさん!」
サンジが一瞬だけ固まる。
「……ナミさん」
ナミはサンジを見て、軽く笑う。
「何よ、変な顔して」
サンジは咳払いして、すぐにいつもの調子に戻す。
ナミはことみの方に視線を向ける。
「で?何選んでもらったのよ」
ことみが答える。
「ちょっとした服を」
サンジは軽く視線をそらしたまま、それ以上は何も言わない。
その流れで、サンジが軽く笑って言う。
「あの、よかったらナミさんのも選びましょうか?」
「いやよ」
「即答かよ」
サンジがすぐに突っ込む。
ナミは軽く鼻で笑う。
「そのお金、ちゃんと返しなさいよ?」
甲板に、朝の光と軽い笑い声が混ざっていく。