第2章 2
港通りは昼間より人が増えていた。
酒場からは笑い声が漏れていて、屋台の明かりも次々に灯っている。
ことみはきょろきょろと辺りを見回した。
「夜になるとまた全然違いますね……!」
「この辺は特にな」
サンジは慣れた様子で人混みを抜けていく。
その横を歩きながら、ことみはふと屋台の方を見て足を止めた。
「……わ」
串焼きみたいなものが並んでいて、香ばしい匂いが漂ってくる。
見たことない魚まで刺さっていた。
「気になるか?」
「めちゃくちゃ気になります」
即答すると、
サンジは少し笑って屋台を見る。
「さっきあんなに食ったばっかだろ」
「でもこれは別腹です!」
「元気だなァ」
呆れたみたいに言いながらも、サンジは屋台へ足を向ける。
ことみはその後ろを慌てて追いかけた。