• テキストサイズ

夢のまま【サンジ】

第2章 2


サンジはラックを眺めながら、次々と服を見ていく。

その手つきには迷いがなくて、見ているだけなのに不思議と様になっていた。

「……サンジくんって、こういうの選ぶの上手いんですね」

思わず漏れる。

するとサンジは服を見たまま笑った。

「まぁ、毎日ナミさんとロビンちゃん見てりゃ多少はな」

「なるほど……」

妙に納得してしまう。

その時、サンジがまた一着引き抜いた。

今度はさっきより少し明るい色だ。

「これは?」

「えっ」

突然向けられて、ことみは慌てて受け取る。

「ちょ、ちょっと難易度高くないですか?」

「そうか?」

サンジは普通に首を傾げる。

「お前、こういう色も似合うと思うけどな」

またさらっと言う。

ことみは服を抱えたまま固まった。

(だからそういうのを普通に言うなってば……!)

顔が熱くなるのを誤魔化すように、慌てて試着室へ逃げ込む。

サンジはその背中を見送りながら、

「転ぶなよー」

と、どこか楽しそうに声を投げた。
/ 57ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp