第2章 2
ナミが地図を軽くたたいて立ち上がる。
「保留って言ったけど、放置するわけじゃないから」
さらっとした言い方なのに、ちゃんと線引きはしている。
「この船にいる間は、変なことしないでよ」
ことみは慌ててうなずく。
「はい……」
(変なことって何だろう)
ナミが視線を上げて、これから指示を出そうとした、その瞬間。
「肉ーー!!」
ルフィがもうすでに別の方向を向いていた。
「ちょっと!まだ話終わってない!!」
ナミの声が飛ぶ。
ウソップが頭を抱える。
「ほらなぁ!!また始まった!!」
チョッパーも慌ててルフィの後を追う。
「待ってーー!!置いてかないでーー!!」
ナミは小さくため息をつく。
「……だから言ったでしょ」
もう慣れたような声だった。
それから一度だけことみに視線を向ける。
「じゃあことみは……サンジくんと一緒でいいわね」
サンジは煙草をくわえたまま、軽く手を振る。
「了解」
軽く煙を吐く。
「とりあえず腹減ってんだろ」
人混みの方へ顎をしゃくる。
「こっちにいい店ある。案内するよ」