第14章 お茶会
3日後ーーー
「森おじちゃん、これすっごく美味しい!」
「それは良かった!此方も気にいると思うよ!」
「わぁー!ホントだ美味しそう!いだきます!」
「「……。」」
厳重な警戒がされている部屋で繰り広げられている和やかなお茶会。
アリスは首領、森鷗外の斜め前の席に座ってケーキを食べている。アリスの隣には中也、真向かいにはエリスと太宰。
太宰に至っては、呆れた顔を取り繕うことなく全面に出している。
「オサム。リンタロウはこれが正常よ?」
「判ってますよ。だから呆れてるんです」
コソコソと話しながらケーキを食べる2人。
「アリスちゃんはエリスちゃんと同じで甘いものが好きなんだね」
「甘いもの食べてると幸せ」
「うんうん。遠慮せずにどんどん食べてねーあ、紅茶のおかわりは?」
「欲しいなー」
「カップ借りるぜ」
中也がサッとカップを受け取り、おかわりの紅茶を注ぐ。
「ところでお茶会にお呼ばれされた理由って?」
そんな事が暫く続き、アリスがケーキを食べるのを一段落した頃、漸くアリスから森にケーキの感想以外を話し掛けた。
一気にシン、と鎮まる空気。
「アリスちゃんの噂は私も聞いていてね、是非会っておきたかったのだよ」
「そっか。そんなに有名になっちゃってるのか…一寸大人しくしようかな」
アリスがカップを見つめながら呟く。
「情報屋をお休みするのかい?」
「そうした方が良いかなー?それとも今更かな?」
森に質問するアリス。森はふむ、と考える。
「情報は生き物と同じで常に変化するものだからね。続けておいたほうが今後のためにはなるかもしれないねえ」
「成程。生き物と一緒かー」
アリスが関心していると森の目が少し鋭くなる。
「……アリスちゃんさえ良ければポートマフィアで過ごしてもらってもいいのだけれど」
「「!」」
太宰と中也が反応する。
云われた本人は「マフィアかー」とのんびりした返しだ。
「勿論、今すぐにとは云わないよ。考えておいてくれるかな?」
「私、組織に所属するの向いてないと思うけど……大人の人嫌いだし」
アリスは大人である森にハッキリと告げる。
それに嫌悪することなく、森はニッコリと笑っている。