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【文スト】不思議の国の異能少女・陰

第14章 お茶会


「首領とのお茶会なんて如何だ?」

「お茶会かー」

アリスの関心が一寸向いたようだ。

「ケーキ出る?」

「好きなやつ用意してやるよ」

「本当!?だったら行くー」

「随分アッサリだな」

中也が呆れた顔をする。

「だって断ったら中也兄も困るでしょ?」

「有難い配慮だが……本当にいいのかよ」

「会ってお茶するだけでしょ?大丈夫ー」

アリスにとってポートマフィアの首領と会うことは然程問題じゃないらしい事らしい。
中也は、取り敢えず任務を完了させた事に一息つく。

「何時がいい?首領はアリスのためなら予定をキャンセルすると仰っているが」

「うわー……其処までして会いたいものかな?」

アリスは首を傾げて疑問を口にする。

「まあ、ずっと探してた情報屋だしなァ…」

嘘は云っていない。
現に、アリスは突っ込むことなく「そっかー」と呑気な返事をしていた。
内心で安堵の息を吐きつつ、中也は日程の調整にかかる。

「用意して欲しいケーキは何処の何て云うケーキだ?」

「〇〇っていうショップのケーキがいいなーフルーツタルトは絶対食べたい」

中也は店の名前を通信端末で検索する。

「此処か?」

「そう、そこ!他のケーキも美味しいよ!ショートケーキも好き」

「何種類か用意するにして、最短の予約はっと……お、3日後で如何だ?」

「私はそれでいいよー」

「他に希望あるか?」

「中也兄と治兄にも参加してほしいなー」

アリスはニッコリと笑って云う。

「俺は兎も角、彼奴は大人しく参加するか疑問だな」

「でも首領の命令は絶対なんでしょ?」

「…まあ。そんなに彼奴と一緒がいいのかよ」

中也の問いにアリスは笑顔をニンマリとした顔に変える。

「いや、真逆。出来れば避けたいけど、首を絞められたことに対する報復が済んでないもん」

アリスの言葉に中也はブハッと息を吐きだして笑った。

「成程な。嫌がらせか」

「そう!見ものだなー嫌な顔しながら退屈なお茶会に参加する治兄ー」

楽しそうに云うアリスに安心する中也。

「?」

……なぜ安心したのか。
その答えは出なかった。


「?如何かした?中也兄」

「否、何でもねえよ」

「そう?」

アリスは首を傾げつつもケーキを食べ続けた。
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