第2章 →五円チョコほど素敵なものはない
『言っておきますけど先に悪口言ったのはザキさんですからね!あたしは何も悪くない。うん、悪くない!』
乙女のハートは傷ついたんだ。
言ってやらなきゃ気がすまねぇわ
ん、なんで困った顔してるの?
『むむ、なんですか!そんな困った顔しても許さないし謝りませんよ!!』
「いや、だってさ俺悪口言った覚えないんだもん。」
口を開けてポカーンっとザキさんの方を見る
本当に言った覚えがないようだ。
『言ったじゃないですか、あたしの相手は疲れるって』
「あ!その事!!」
思い出したように顔がパッとなる。
その顔もつかの間またまた困り顔。
「でもあれ悪口じゃないよ。」
『んじゃ、なんだって言うんですか?』
「安岐ちゃんの相手をしてると楽しくって疲れちゃうって意味だったんだけどな」
『な!?ばっ!?はっ!?』
何言ってんだコイツ!!!!
赤面テレルンジャーだよ!!!!
よくも、普通に言えるなそんな事!
天然なの?狙ってんの?え??