第2章 →五円チョコほど素敵なものはない
『何言ってんだよ、バカ!!』
「バ、バカ!!?」
『そ、そうだよ!!そんな恥ずかしい事をペラペラと!!プレイボーイを目指してんですか!?紳士?いや、ナンパ?新たなナンパ法ですか!?』
あたしは布団から出てザキさんに問い詰める
するとザキさんは慌てて駆け寄って来る。
「ちょっ、落ち着いて」
『落ち着い「うるせェですぜィ」沖田さん!』
急に襖がパスッと開いたかと思うと沖田さんがアイマスク片手に部屋へ入ってきた。
「てめェは病人じゃなかったんですかィ?」
『いや、病人ですけど』
確かに叫んでたけど。
暴れてたけど。
「ん?おい、これ見てみろィ」
沖田さんは何かに気づいたかと思うと下を指した。
それにつられてあたしとザキさんも下を向く
愕然とした。その指さした先には買ってきたばかりの5円チョコが散らばり、おまけにはあたしの足の裏にチョコが。
『おーまいがーっ!!!!!!』
「せっかく買って来たのに!!」